<自由意志論2>〜ミリカン「目的論的意味論」批判〜

制作日:2005年2月4日


<総論>
2004年冬学期に開講された講義の最終評価レポート。ミリカン(2005年
現在、存命)という人の目的論・行為論を巡る論文を読む授業であった。
もっとも、私にはミリカンの考えに耳を貸す気はほとんど無かったのだが。
レポートの半分でミリカンの考えを纏め、後の半分で自由に論ぜよとのこ
とだったが、先学期の延長戦で語りまくる事が目的で、ミリカンはその露
払いとして踏みつけただけ、に近い。教官の総評は下記。

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ミリカンの議論の批判的要約は、たいへん考察が行き届いていて感心しま
した。ミリカンの話は、事例が豊富で一見分かりやすい印象を与えますが、
実際は多くの論点が絡み合って複雑な様相を呈しており、それこそミリカ
ン自身が十分よく整理して論述しているというわけでもないので、深く理
解しようとすると意外に大変です。にもかかわらず、本レポートでは、十
分深みに達する考察が展開されています。
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このコメントは第1部にばかり言及しているが、第2部については文章に
即して欄外にコメントが付してあった。点数は、なぜか塗りつぶしてあっ
て読めない。欲目には「96」と読めるのだが……

<内容について>
(1) Purposes and Cross-Purposes of Humans
「ミリカンは多様な事例を呈示するが」とある以下の記述は、ミリカンの
論文を読んでいることを前提に書いてしまった。ザッと読み流していただ
ければと思う。

(2) Purposes and Cross-Purposes of Memes
この節の記述はミリカンの論が如何にイケていないかを、抑えきれない苛
立ちを込めて乱暴にがなっている、といった趣である。筆者として読み返
してみて苦笑を禁じ得ない。


<もくじ>

  1. ミリカンの目的論
  2. 目的とは何か


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