画面上下に配した薔薇写真。これは初日(6/13)のもの。


6/14


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これは初期状態で使われた写真。パネル上にはあらかじめこの写真(モノクロ)が貼られており、
その上にピンを用いて浮かせるように新しい写真を貼っていった。初期状態では画面全体に赤味が
強いため、モノクロで引き締めた。メモが増えるに従い画面は白くなり、赤い薔薇の写真が際だつ
という寸法である。

なおこの写真の薔薇と実際に用いた薔薇は別物。このモノクロ写真の薔薇は
実に端正な容姿をしていた。崩れゆく様が想像できないタイプである。一方
本番で使用した薔薇は華やかさの中に既に崩れが胚胎しており、結果として
時が止まったようなモノクロ写真に固定されるにはこの花が相応しく、実際
崩れゆく様を観察するには本番で用いた花が相応しく、適材適所となった。
薔薇もものによって姿がまったく違うことに気付かされた。