自由創作〜Since Then〜

文化祭に向けて制作したものの、文字が何とも鼻につく。説明的に過ぎて平板な印象。
縦書きと横書きの混在する文字配置は『エヴァンゲリオン』の影響か。
しかし画想は当時なりに気合いを入れて練ってあるし、配色も割合成功している方かも知れない。
画材となる写真の収集も良く頑張った後が伺える。
文章を添付する予定だったが、結局うやむやになった。


<添付予定文書>
 3:11 ‥‥「あなたが裸であると、誰があなたに告げたのか。食べては
    いけないと私が命じた木からあなたは食べたのか」
 3:17 ‥‥「あなたが‥‥『それから食べてはならない』と言っておい
    たその木から食べるようになったため、地面はあなたのゆえにの
    ろわれた。あなたは、命の日のかぎり、その産物を苦しみのうち
    に食べるであろう。
 3:23 そうしてエホバ神は彼をエデンの園から出し‥‥地面を耕させた。
                       (旧約聖書 創世記)

  アフリカにおける地殻変動と気候の変化によって「楽園」を追放され
 た人類の祖先は、樹上から危険な大地に降り立つ上で知恵というものを
 身につけることによって、文明を築く力を得た。しかしそれは同時に、
 人間に複雑な感情をつくり出す心と、未来を予測する論理的思考という
 ものを与えた。
  以来人間は心の葛藤に耐え、時に追われつづけることを余儀なくされ
 る。ここに人間が背負うことになる全ての悲しみと苦しみが始まる。

  人間に大きな力と大きな悲しみを与え、また休みなく常に前進しつづ
 けることを要求してきた知恵。その知恵を支えてきたのが文字だ。文字
 の海の中には、人類が数千年をかけて築いてきた力と、人間が味わって
 きたあらゆる喜びと悲しみがある。
  私は、この海に潜る。人間の知識を極めることで、楽園を追放された
 人類がどこを目指すのかを見極めるために。楽園に帰ることもかなわぬ
 人生で、少しでも多くの喜びを味わうために。また、少しでも多くの悲
 しみを味わうことで、より深く人を愛するために。