<古老の祈り>

執筆:2005年06月22日


我は聞こう
その父祖の言葉を
風となりし人々の言葉を
夢の中に囁かれる言葉を
その父祖の言葉を

我は肉を食み許しを請う
我は草の根を食み許しを請う
その許しの言葉は
風となりし父祖の言葉
我が命を永らえるため
その命をお借りする
風となる日まで
そしてその日に我が命もろともに
我らが父祖の元へ
はらからなる肉よ草よ

風の呼ぶ日まで
我は父祖の言葉に従う
風の呼ぶ日に
我は父祖に身を預ける
風の呼び声に
我は父祖の許しを聞く
風の呼び声に
許しを聞く

祝祭は行うな
その日は仕事を休め
必要とあらば語り合うな
風はいずれお前の名をも呼ぶだろうから