執筆:2004年12月12日
寂しい夜には 地図を広げて
貴方と訪れた場所を探しましょう
静かな夜の闇の中に
貴方との思い出を 浮かべてみましょう
ぽつりぽつりと
夜の地図に いくつかの点が
ぽつりぽつりと
寂しげに 揺れていますよ
ぽとりとおちて 消えていく
あ これは僕の涙だ
時間はいつも ヒューヒューと
僕の髪を浚っていきます
時計の音は
いつも恐い 僕はひとりです
ざわざわと
夜の街を あの時も風が
ざわざわと
ざわざわと僕らの周りで吹いていましたっけ
でも
ほっと抱きしめるものがあった
抱きしめるものがあった……
寂しい夜には 地図を広げて
貴方と訪れた場所を見つめましょう
静かな夜の地図の上に
貴方との思い出を 浮かべてみましょう
ぽつりぽつりと
夜の地図に いくつかの点が
ぽつりぽつりと
輝き出すのを 待ちましょう
思い出の ひとつひとつが
輝き出すのを 待ちましょう
思い出の ひとつひとつが
明るく輝きだして 視界をいっぱいにするのを
ああ きららと満ちたさんざめき
私は君を持てた
ぽとりとおちて 消えていく
あ これは僕の涙だ
僕 笑いながら泣いていたんだね