<あなたへ>

執筆:2004年09月26日


私はあなたを気遣っているので
私はあなたのために花を摘みましょう
私はあなたのテーブルに小さな容器をおいて
あなたを微笑ませるために小さな花を活けましょう

私はあなたを大切にしているので
私はあなたのために窓を開けましょう
私はあなたの前髪に優しい風を触れさせて
あなたを楽しませるために風の音を聞きましょう

あまりに小さなことなので
あなたはクスリと笑うかも知れません
ですけれど実際問題
こんな事くらいしかできないのです
あなたが泣き出した日
私が投げ遣りな日
落胆と諦めはいつものことで
私の二十年ほどの人生は
あなたを思い遣ることのほかに
価値あるものを、ついには創造し得なかった

-Ver.1-

私はあなたを傷つけたくないので
私はあなたのために星の数をかぞえましょう
私はあなたの枕元で星の神話を囁いて
あなたを眠らせるために星の夢に誘いましょう

私はあなたを傷つけたくないので
私はあなたのために星の数をかぞえましょう
私はあなたの髪を撫で
あなたを幸せな眠りに誘いましょう
あなたが幸せな夢を見られるよう
あなたのために祈りましょう

-Ver.2-

私はあなたを傷つけたくないので
私はあなたのために星の数をかぞえましょう
私はあなたの枕元で星の神話を囁いて
あなたを眠らせるために星の夢に誘いましょう
しあわせな眠りに誘いましょう
眠りへ。

実際問題、私達にできることなど
それくらいしかないのです
落胆と諦めはいつもの結末で
私達は、つまりいつでも
風に舞う、ちっぽけな
落ち葉なので。