美しいコンクリートの
重圧の彼方に
貴方の儚げな姿が
ゆれて消える。

冷たい雨の中に
立ちつくして、私は
どうすることも、できなかった。

コンクリートの重圧の下で
右手を焼き焦がしながら
冷たい雨を待つ。
眠りを誘う雨を。